阪神甲子園球場のシンボルの一つ、外壁のツタは、現在改修工事のため取り外されている。そこで、2000年に甲子園のツタの苗木を、日本高校野球連盟に所属していた全4170校に寄贈されていたことがあったが、そのうち元気に生育している233校のツタを、本家の甲子園のツタ再生のために「里帰り」して植樹することになっている。
まずは2008年6月14日に近畿2府4県の代表6校(金光大阪(大阪)、琴丘(兵庫)、大江(京都)、伊吹(滋賀)、高田(奈良)、和歌山工(和歌山))のツタを植樹。その後、来年3月の改修工事終了後、他の参加校のツタを植樹する予定。
参加各校のツタは既に挿し木の形で採取され、現在は阪神園芸が育てている。「里帰り」は第90回全国高校野球選手権記念大会の記念事業でもある。 高校球児の、そしてかつて高校球児であった方、それを支えた方々の思いが、甲子園のツタをしっかり継承し、そして再び蘇らせてくれる。
参加高校[]
- 金光大阪(大阪)
- 琴丘(兵庫)
- 大江(京都)
- 伊吹(滋賀)
- 高田(奈良)
- 和歌山工(和歌山)
- 弘前東高校(青森)
- 五所川原工業高校(青森)
- 田子高校(青森)
参考情報[]
- 「阪神甲子園球場リニューアル後のツタの再生について」 - 阪神電気鉄道株式会社プレスリリース、2006年9月27日
- 「甲子園球場:ツタの里帰り事業、参加高校は全国の233校」『毎日新聞』2008年4月22日
- 「全国の233高校で育てたツタ、甲子園に帰る」『朝日新聞』2008年4月22日
- 「甲子園ツタが里帰り 10年後には外壁覆う」『産経新聞』2008年6月14日
- 「甲子園のツタ再生へ県内から弘東高など3校参加」『陸奥新報』2008年6月22日